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処方日数が14日分や30日分と制限のある薬
医薬品を1回に患者に処方できる期間が14日分までであったり、30日分までであったりする薬が存在します。
これらの薬が来るときは、倍量処方できたりすることがあるので気をつけなければなりません。
処方日数が14日分までのもの
処方日数が14日分までのものとしては、新医薬品があります。
新医薬品は、出回ったばかりの医薬品であるため、有効性や安全性がまだデータ不足です。90日分出してしまうと、副作用と気づかぬまま飲み続けてしまう可能性があるわけです。よって、新医薬品は例外を除き14日分までとされています。
この14日分の制限は、薬価収載年月の翌月から1年経てば解除されます。
日本語が難しく、よくわからないので、例をあげます。例えば薬価収載年月が2016年8月に記載されていたら、2017年の9月に処方日数が14日以上出せることになります。
例外
ゴールデンウィークやシルバーウィークなどの連休、年末年始、海外旅行など特別な事情がある場合は処方日数を30日分まで伸ばすことができます。
その際は、その理由をレセプトの摘要欄に書かなければなりません。
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処方日数が14日までの薬
代表例には以下のようなものがあります。
- アヘン末・酸、アヘンチンキ(アヘン末)
- ドーフル散(アヘン末・トコン末)
- パンオピン末・注(アヘンアルカロイド塩酸塩水和物)
- オキファスト注(オキシコドン塩酸塩水和物)
- メテバニール錠(オキシメテバノール)
- ナルベイン注(ヒドロモルフォン塩酸塩)
- アブストラル舌下錠、イーフェンバッカル錠(フェンタニルクエン酸塩)
- メサペイン錠(メサドン塩酸塩)
- イソミタール原末(アモバルビタール)
- ソセゴン錠(塩酸ペンタゾシン)
- ノルスパンテープ(ブプレノルフィン)
- レペタン坐剤(ブプレノルフィン塩酸塩)
- ラボナ錠(ペントバルビタールカルシウム)
- メンドンカプセル(クロラゼプ酸二カリウム)
- ダイアップ坐剤(ジアゼパム)
- ルピアール坐剤、ワコビタール坐剤(フェノバルビタールナトリウム)
- サノレックス(マジンドール)
- ブコラム口腔用液(ミダゾラム)
処方日数が30日までのもの
主に麻薬と向精神薬が該当し、以下に代表的な商品名と有効成分を示します。
- オキシコンチン錠、オキノーム酸、オキシコドン錠、(オキシコドン塩酸塩水和物)
- コデインリン酸塩原末10%(コデインリン酸塩水和物)
- ジヒドロコデインリン酸塩原末10%(ジヒドロコデインリン酸塩)
- タペンタ(タペンタドール塩酸塩)
- ナルサス(ヒドロモルフォン塩酸塩)
- デュロテップMTパッチ、フェンタニル3日用テープ、ラフェンタテープ、ワンデュロパッチ(フェンタニル)
- フェントステープ、フェンタニル注(フェンタニルクエン酸塩)
- オプソ、アンペック注・坐剤、パシーフカプセル(モルヒネ塩酸塩水和物)
- MSコンチン、MSツワイスロン、モルペス細粒(モルヒネ硫酸塩水和物)
- ビバンセ(リスデキサンフェタミンメシル酸塩)
- リタリン、コンサータ(メチルフェニデート塩酸塩)
- モディオダール(モダフィニル)
- レペタン注(ブプレノルフィン塩酸塩)
- サイレース(フルニトラゼパム)
- ソラナックス、コンスタン(アルプラゾラム)
- ユーロジン(エスタゾラム)
- デパス(エチゾラム)
- セレナール(オキサゾラム)
- ドラール(クアゼパム)
- セパゾン(クロキサゾラム)
- リーゼ(クロチアゼパム)
- コントール、バランス(クロルジアゼポキシド)
- アモバン(ゾピクロン)
- マイスリー(ゾルピデム酒石酸塩)
- ハルシオン(トリアゾラム)
- ソメリン(ハロキサゾラム)
- エリスパン(フルジアゼパム)
- ダルメート(フルラゼパム塩酸塩)
- レンドルミン(ブロチゾラム)
- レキソタン(ブロマゼパム)
- ベタナミン(ぺモリン)
- レスミット(メダゼパム)
- トランコロンP(メペンゾラート臭化物・フェノバルビタール)
- メイラックス(ロフラゼプ酸エチル)
- ワイパックス(ロラゼパム)
- エバミール(ロルメタゼパム)
麻薬と向精神薬の処方が来たときは該当する薬がないか目を光らせましょう。
まとめ
- 処方日数が14日分に制限されているものとしては、新医薬品がある。
- 処方日数が30日分に制限されているものとしては、麻薬や向精神薬などがある。
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