検査値の基本

検査値の基本記事一覧

薬剤師は、安全で効果的な薬物治療に検査値を役立てる。

注射のページで、「あなたは注射について大学で勉強しましたか?」という問いをしました。検査値で再び同じような質問をしたらどうでしょうか?「あなたは検査値について大学で勉強してきましたか?」私に関しては、これまたNoだと思います。検査値は本当に授業であったのかと思えるくらい勉強していませんでした。せいぜ...

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カルシウムの基準値、カルシウム入りの箱豆腐

カルシウムは骨というイメージが強いかと思います。人体模型をイメージして頂くと、人間のパーツで骨を占める割合が多く、体内のカルシウムの約99%が骨に存在すると言われています。そして残りの1%が細胞内や血液中に存在しています。その数少ない血液中のカルシウムのうち、約50%くらいがCa2+の形で存在し、残...

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ケトン体と糖尿病性ケトアシドーシス

ケトンとは、化学を勉強していると出てきますが、R-CO-R’という構造式を持ちます。今回のケトン体は、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトンというの3つのケトンの総称です。もちろん、これら3つも同じようにケトンの構造をしています。アセト酢酸やβ-ヒドロキシ酪酸が特にわかりやすいですが、名前に「〜酸...

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クレアチニンクリアランス、GFR、Cockcroft-Gault式の覚え方

クレアチニンはCr(Creatinine)とカルテに記載され、主に腎機能を評価するのに使われます。そもそもクレアチニンとはなんなのでしょうか?クレアチニンとは筋肉にはクレアチンというアミノ酸の一種があり、エネルギーの発生に関与しています。このクレアチンが燃えて、エネルギーを産生した後に出てくる、燃え...

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クレアチンキナーゼの基準値、CK-MM、CK-MB、CK-BBも。

クレアチンキナーゼ(creatine kinase;CK)は酵素であり、クレアチンホスホキナーゼ(creatine phosphokinase;CPK)とも呼ばれます。主に、エネルギー代謝に関わり、骨格筋、心筋、脳などに存在しています。よって、これらの部位がなんらかの損傷をうけると上昇してきます。薬...

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血小板の基準値、決勝戦は40万円もする!?

血小板は出血をした時に、初期の段階の止血に関わります。負傷して穴があいてしまった所に、血小板たちが集まって穴を塞ぐことによって、出血をある程度防いでくれます。ちなみにこれを一次止血と呼びます。血小板による一次止血の後に、フィブリンなどが関わる二次止血を行うことで、より強固に止血が進んでいきます。血小...

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CRPの基準値、プロカルシトニンとKL-6も

今回は炎症を示す検査値などについてみていきます。CRPCRPは、C-reactive proteinの略であり、C反応性蛋白と訳されます。呼び方はシーアールピーとそのまま呼ばれます。CRPの由来は肺炎双球菌のC多糖体と反応する蛋白であったことからこの名前がついています。現在では、主に炎症や細胞の壊死...

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総ビリルビンの基準値、間接ビリルビンと直接ビリルビン、ウロビリノーゲンとの関係

総ビリルビンは、T-bil(total bilirubin)ともカルテに書かれます。さまざまな指標になる検査値ですが、特にビリルビンが高くなると黄疸の症状が見られるようになります。なぜなら、ビリルビンが黄色い色をしているからです。薬を使っていると、思わぬ薬でビリルビンが上昇して、カルテに「眼球結膜に...

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尿潜血の基準値、陽性が意味するものは?

尿潜血は、尿の中に血液が混ざっていないかをみる検査になります。普段、私たちがトイレに行くとき、尿は黄色っぽいような色をしているかと思います。しかし血尿があると、私が見ても明らかに赤い色のオシッコをためている患者さんが病棟にいたりします。「痛いんだよ」と言う人もいれば、「痛みとか特に感じないんだよね」...

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尿蛋白の基準値、腎臓との関係

尿蛋白は、文字通り尿中のタンパクを調べる検査になります。尿蛋白を調べると、何がわかるのでしょうか?それは、主に腎臓や尿路系の障害です。タンパク質とともに見ていきます。腎臓とタンパク質血液の中には、タンパク質が含まれています。タンパク質にも大きさがあり、アルブミンのような大きいものや、ベンズジョーンズ...

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尿沈渣の基準値、尿蛋白、尿潜血、尿糖が異常な時に調べる検査

尿沈渣は、腎臓や泌尿器系に関わる検査です。その言葉通り、「尿」を遠心分離機にかけて、「沈」殿したものの検「査」になります。基本的に尿沈渣は、尿蛋白、尿潜血、尿糖などで異常があったときに行われます。これらの検査は簡易的な検査でしたが、尿沈渣では実際に顕微鏡で確認しながら検査が行われます。尿沈渣で見られ...

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尿糖の基準値、血糖値と尿細管のバランス

尿糖と聞くと、まず皆さんが第一に思い浮かべるのは糖尿病ではないかと思います。糖尿病の患者のオシッコが甘いかどうかなんて、実際なめてみないとわからないですが、私はそんな勇気がありません(笑)尿糖は、尿中に糖があるかないかを調べたり、またどれくらいの量が入っているのかを調べることができます。尿糖について...

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尿比重の基準値、とうとう父様が・・・

食塩水は、食塩と水から出来ています。尿も食塩水と同じように水分だけでなく、体から要らなくなったもの(老廃物)などが混ざっています。尿比重は、尿の水分量と、溶け込んでいる物質の割合を示すものです。腎臓は、体内の水分や老廃物を、過剰であれば捨てたり、不足していれば取っておいたりと、その時の量に応じて、調...

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白血球の基準値、白血球区分の基本の5つとは

白血球は、主に生体防衛に関する働きをしてくれます。今回は、白血球についてみていこうと思います。白血球(WBC)White blood cellの略で、白血球のことを指します。現場では「ワイセ」と呼ぶ人もいます。ドイツ語の白を意味するワイセが由来という説もあれば、ワイトブラッドセルの省略の最終形態とい...

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プロトロンビン時間(PT)の基準値、血液凝固系の復習も

プロトロンビンは凝固因子の一つで、止血に関わります。血液の凝固因子のほとんどは肝臓で作られていて、プロトロンビンも肝臓で作られています。まずは血液凝固系のおおまかな確認から入ります。血液凝固系血液の凝固には、血管内と血管外の凝固因子が関わり、血管内のものを内因系、血管外のものを外因系と呼ばれています...

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プロトロンビン時間-国際標準比(PT-INR)、ワーファリン(ワルファリンカリウ...

PT-INRは、international normalized ratio of prothrombin timeの略であり、プロトロンビン時間-国際標準比と訳されます。前ページ、プロトロンビン時間(PT)の基準値、血液凝固系の復習も、で取り扱ったプロトロンビン時間(PT)は、試験によって差(誤差...

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HbA1cの基準値、グリコアルブミンと1,5AGとの関係。

別ページ、血糖値の基本、低血糖と高血糖では、主に血糖についてまとめました。血糖値は、その場その場での血糖コントロールしかわかりません。血糖コントロールにおける長期的な検査値として、HbA1c、グリコアルブミン、1,5AGなどがあります。HbA1cとはヘモグロビンA1c;HbA1c(Hemoglobi...

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ヘモグロビンの基準値、MCVも合わせてチェック

ヘモグロビンは赤血球の主成分です。大きな役割として、肺で酸素と結びつき、全身に酸素を届けることです。酸素を全身に届けるだけでなく、帰りは全身から二酸化炭素を受け取って戻ってきます。ヘモグロビン(Hb)Hemoglobinの略で、Hbと書かれることが多いです。現場では「ハーベー」と呼ばれることもありま...

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ASTとALTの基準値、アセトアミノフェンには特に気を付けよう!

ASTは、aspartate aminotransferaseの略で、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼと訳されます。ALTはalanine aminotransferaseの略で、アラニンアミノトランスフェラーゼと訳されます。それぞれ、体内のアミノ酸代謝などに関わっていますが、検査値上の意味合...

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