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商品名を覚えるには
実習生や国家試験の勉強の時は、成分名で覚えたと思います。今はだいぶジェネリックが増えてきているので、商品名で覚えることも少なくなりました。
しかし、新薬などは商品名であることが多く、実習時には、商品名だけでは何の薬かわからず、いちいち調べていました。調べると、だいたい「あ、これね。」ってなってた記憶があります。そして実習を終えて、新人になったときも、国家試験では成分名で覚えたため、現場ではさっと出てこない時がありました。
私のように、なかなか覚えられなくてもどかしい思いをしている、そんな時にはインタビューフォームを見ることで、覚えるヒントが載っていることがあります。
例えば、オルメテックはインタビューフォームを見ると、「オルメサルタンメドキソミルのオルメとテクノロジーのテックの組み合わせによる」と書かれています。
オルメ→オルメサルタン→ARBだ。という具合に関連付けて覚えることができます。テックは覚える助けにならないですね(笑)
はじめのうちは、仕事中ですし調べる時間がないと思うので、家に帰ってから1日1個調べるだけでだいぶ変わってきます。
医師などに聞かれた時も、今みたいに関連付けて覚えておけば、同系統の薬の提案などにも大変役立ちます。
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次に薬の末尾などにつく英語の略字です。これには有名なものとしてはOD錠があると思います。
以下に代表的なものをあげます。
- LA;Long Acting、長く作用する。
- L;Long Acting、長く作用する。
- R;Retard、遅らせる。
- SR;Sustained Release、放出を持続する。
- CR;Controlled Release、放出を制御する。
- OD;Orally Disintegrating、口で崩壊する。
- D;Disintegrating、(口で)崩壊する。
- RM;Rapidly Melt、早く溶ける。
- HA;Half、半分。
- TG;Thermosetting Gel、熱硬化性のゲル。
- XE;Extended efficacy、効き目をのばす。
- DS;Dry Syrup、ドライシロップ。
- UD;Unit Dose、1回分の単位。
- EN;Enteric、腸溶性。
日頃の仕事から、なんでこんな名前なんだろうか、これはなんの略語なんだろうか、と疑問に思い調べてみることで意外な発見があると思います。
せっかく覚えた成分名を忘れて、商品名を覚えるのではなく、両方つなげて覚えることで効率よく覚えることができます。
まとめ
- 商品名は、インタビューフォームの由来の項目で関連付けて覚える。
薬の商品名を覚えるには 関連ページ
- 添付文書から正しい情報を得る。
- 添付文書は唯一の法的根拠のある文書です。添付文書には薬を正しく使うための最低限の内容が書かれていて、それを補うのがインタビューフォームです。新人や実習生だけでなく、薬剤師も安定性などでインタビューフォームはお世話になります。
- 添付文書で見落としがちな項目
- 添付文書には効能効果などの有名な項目に加えて様々な項目が載っています。ここでは見落としがちな、改定年月日、薬価収載年月、使用期限、過料投与についてみていきます。
- 適応、用法用量は正しく確認を。
- 薬によっては、同じ成分でも適応自体異なったりすることがあります。薬を正しく使えるように薬剤師は常にアップデートし、確認する必要があります。
- 警告、禁忌、慎重投与、併用禁忌、併用注意をもとに疑義照会する
- 新人や実習生でも疑義照会する機会があると思います。警告、禁忌、併用禁忌は必ず疑義照会し、併用注意や慎重投与は問題が起きてから考えましょう。
- 肝代謝?腎排泄?
- 肝代謝なのか腎排泄なのかわからないときがあります。このようなときに、添付文書やインタビューフォームの用法容量、尿中の未変化体排泄率、相互作用を見るとヒントが隠されています。
- 副作用をモニタリングし、服薬指導へ
- 重大な副作用と呼ばれる致死的なものがあります。それの前兆のサインとして、その他の副作用があります。薬の作用機序などで特徴的なものは患者さんに伝えるべきです。わかりやすい言葉を心がけ、対処法も伝えてあげることが重要です。