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クレアチンキナーゼの基準値、CK-MM、CK-MB、CK-BBも。
クレアチンキナーゼ(creatine kinase;CK)は酵素であり、クレアチンホスホキナーゼ(creatine phosphokinase;CPK)とも呼ばれます。
主に、エネルギー代謝に関わり、骨格筋、心筋、脳などに存在しています。よって、これらの部位がなんらかの損傷をうけると上昇してきます。薬剤師としては、スタチン系やフィブラート系などの横紋筋融解症などが関わってくるでしょうか。
基準値
- 男性;62〜287U/L
- 女性;45〜163U/L
運動後や筋肉内注射で上昇する可能性があり、また男性は、女性より筋肉量があるため、基準値は高くなっています。
そして、私は覚えられないので、ざっくりと50〜200U/Lと覚えてしまっています。ゴロは以下のように覚えています。
CK(コーナーキック)でゴ〜ル!!200点!!
- CK(コーナーキック);クレアチンキナーゼ
- ゴ〜(ル);50〜
- 200点;200
解説するまでもありませんが、いつものように、イメージづくりの物語を。
あるサッカーの試合で、とてもいい試合が行われていました。実力は拮抗しており、状況はスコアは0-0。後半のロスタイムにコーナーキックのチャンス!!キッカーがボールを蹴り、エースストライカーのもとへ。エースストライカーはオーバーヘッドでゴールを決めました。そのまま試合は終了。実況者は劇的なゴールに「ただの1点じゃない、200点満点のゴールだ!!」と伝えました。
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高値になりうる疾患
- 心筋梗塞
- 心筋炎
- 筋ジストロフィー
- 多発性筋炎
- 甲状腺機能低下症
- 横紋筋融解症
低値になりうる疾患
- 甲状腺機能亢進症
アイソザイム
クレアチンキナーゼには3種類のアイソザイムが存在します。アイソザイムとは、同じ酵素の働きはするけれども、分子構造などが異なる酵素群のことです。正確には違いますが、イメージとしては、スライ〇、スライ〇ベス、ぶちスライ〇みたいなものです。
クレアチンキナーゼの3種類のアイソザイムは、CK-MM、CK-MB、CK-BBです。これらは臓器特異性を持つため、どこに損傷が起こっているのかが推測することが出来るのです。
- CK-MM;骨格筋に多く含まれる
- CK-MB;心筋に多く含まれる
- CK-BB;脳に多く含まれる
なお、Mはmuscle typeで筋型、Bはbrain typeで脳型です。MMなら「マッスルマッスル」なため骨格筋、BBなら「ブレインブレイン」なため脳、MBは余りで心筋と覚えることもできます。
まとめ
クレアチンキナーゼは骨格筋、心筋、脳などに含まれる酵素。
クレアチンキナーゼのアイソザイムにはCK-MM、CK-MB、CK-BBの3種類がある。
クレアチンキナーゼの基準値、CK-MM、CK-MB、CK-BBも。 関連ページ
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