Sponsored Link
アロマテラピーの香りとメカニズム
前回のアロマテラピーの方法と精油では、主に精油とはどういうものかと、精油をどのように使ってアロマテラピーするかの方法を学びました。
今回は、精油がどのようにして心身に作用するのかをまずみていきます。
アロマテラピーのメカニズム
心身に影響を与える経路として、3つのものが考えられています。
- 嗅覚から脳への経路
- 皮膚から血液への経路
- 肺から血液への経路
Sponsored Link
Sponsored Link
嗅覚から脳への経路
鼻から精油の成分を吸い込むと、その成分が鼻腔にある粘膜に付着します。ここで嗅毛と呼ばれる毛が成分を受け取って、その情報が大脳に送られます。
大脳に送られた情報は嗅神経線維を伝わって、大脳辺縁系に伝わり、さらに視床下部へと伝わります。
視床下部に情報が伝わると、自律神経系、内分泌系、免疫系などの働きを調整すると考えられています。
皮膚から血液への経路
皮膚の表面から吸収された精油は角質層を通過します。ここで肌の引き締め効果などが得られます。
さらに浸透していくと毛細血管にたどり着き、血管やリンパ管にも入っていき、全身を巡ります。最終的には肝臓に代謝され尿中排泄されます。
肺から血液への経路
呼吸をして肺に到達した香りの成分は、肺胞の粘膜から血液に入り、全身に影響を与えます。
最終的には肝臓に代謝され尿中排泄されます。
次は精油の香りについてです。
香りの分類
精油の香りは大きく7つに分類されます。
- フローラル系
- エキゾチック系
- 樹脂系
- スパイス系
- 樹木系
- ハーブ系
- 柑橘系
同じ系統の香りは、混ぜるときにも相性が良いと言われています。図で言うと、隣同士の精油は相性がよいでしょう。
フローラル系
ローズ、ネロリ、ラベンダー、カモミール、ジャスミン、ゼラニウムなど
花の香りに近く、華やかで甘い香りがするものが多いです。
エキゾチック系
イランイラン、サンダルウッド、ベチバー、パチュリなど
異国を思わせるような個性的な香りです。鎮静作用に優れています。
樹脂系
フランキンセンス、ミルラ、ベンゾインなど
樹脂を原料とした独特の香りをもちます。粘度が高く、ハンドクリームなどに使われます。
スパイス系
ブラックペッパー、シナモン、ナツメグ、ジンジャー、スィートフェンネルなど
料理で使われるイメージのものが多く独特の香りを持ちます。やる気が出て、体を温めるような香りです。
樹木系
サイプレス、ヒノキ、ジュニパーベリー、パイン、ユーカリ、ティートリーなど
森の中をイメージさせるような渋めの香りです。リラックスさせるような香りです。
ハーブ系
ペパーミント、ローズマリー、スィートマジョラム、セージ、タイムなど
薬草をイメージさせるすっきりとした香りが多いです。頭をシャキッとさせるような香りです。
柑橘系
オレンジ・スイート、レモン、グレープフルーツ、ベルガモット、レモングラスなど
爽やかでみずみずしい香りのものが多いです。気分を前向きにしてくれるような香りです。
まとめ
- アロマテラピーのメカニズムは、嗅覚、皮膚、肺などの経路で効果を示す。
- 精油の香りは、フローラル系、エキゾチック系、樹脂系、スパイス系、樹木系、ハーブ系、柑橘系などがある。
アロマテラピーの香りとメカニズム 関連ページ
- アロマテラピーの方法と精油
- アロマテラピーは芳香療法と呼ばれ、精油が使われます。この精油を用いて、芳香浴、沐浴、吸入、オイルマッサージといった方法がアロマテラピーにはあります。
- アロマテラピーに使われる精油の香りと効果
- アロマテラピーに使われる精油の香りや効果、その他特徴には様々なものがあります。精油の香りや効果、その他注意点を覚えることができれば、より適切なアロマテラピーができます。
- ハーブの剤形と保存法
- ハーブとは生活に役立つ香りのある植物をさします。ハーブは様々な剤形に変えられて使われ、症状に合わせて適切に使うことでより効果的となります。また、正しく保存をすることで最大限の効果を発揮します。
- 代表的なハーブと効果のまとめ
- ハーブには、様々な種類のものがあり、様々な効果があります。今回は、代表的なハーブと、その効果についてまとめていきます。ハーブティーの香りも一部載せました。