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高齢者では薬の効き過ぎによる有害事象が多くなります。今回は高齢者の薬物療法をみていきたいと思います。

まず高齢者における有害事象が多くなるのは以下のような原因があるからです。
先ほど高齢者の吸収はあまり変わらないということを申し上げましたが、もう一度高齢者のADMEについてみていきたいと思います。
これらのことに加えて、作用部位の感受性が高齢者では影響を与えます。
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高齢者には特有の問題点や心身機能の個人差があります。それに加え、高齢者糖尿病では重症低血糖を来しやすいという問題点もあります。重症低血糖は認知機能を障害するとともに、心血管イベントのリスクにもなり得ます。そこで、日本糖尿病学会が高齢者糖尿病の血糖コントロール目標を作りました。

横軸は認知機能やADLなどをもとにカテゴリーわけされています。そして、縦軸は低血糖リスクが高い薬を使っているかどうかでわけられています。この図からもわかるように認知症は低血糖の発生リスクが高いためHbA1cの目標がゆるく設定されています。
高血圧診療の問題点として、医療者および患者ともに高血圧の定義が140/90mmHg以上であるために140/90mmHg未満が最終ゴールであると解釈する傾向がありました。本来それ以上に降圧すべき患者でも積極的な治療をやめてしまうケースが散見されていて、日本高血圧学会が降圧目標を患者背景によらず診察室血圧130/80mmHg未満(家庭血圧125/75mmHg未満)と一律に厳格化しました。
高齢者の安全な薬物療法ガイドラインは、特に慎重な投与を要する薬物のリストや、開始を考慮するべき薬物のリストなどが載せられています。特に薬剤師としては特に慎重な投与を要する薬物のリストが重要となり、以下の代表薬剤があります。
これらは抗コリン作用によって認知機能の低下を引き起こすことがあるため注意が必要です。